焦らないことが大事!現れた症状は心のバロメーターになる!

鬱は「何も意欲が湧かない」という心の症状から出るものと「頭痛や眩暈・耳鳴り・腹痛」など身体に症状として出るものとあります。

身体の症状が出た場合、まず鬱(心の病)を疑う人は少なく、自分は何か大病に侵されているのではないかと疑い、病院巡りをしてしまう傾向があります。

しかし、どこにいっても「異常なし」という結果に「そんなはずはない!」と思ってしまい、不安に陥ってまた別の病院へ…ということを繰り返してしまうのです。

「異常なし」という診断は傍から見れば喜ばしいことなのかもしれませんが、本人にとっては辛い症状がある以上「異常がないのならいったい自分の体はどうなってしまったんだ」と余計辛い気持ちになって深く悩んでしまいます。

そんな時に限って「これでつらい症状が治った!」などという普段ならまったく信用しないようなうさんくさい文言の入った漢方薬や壺などの広告を目にしてしまうと「もうこういう物に頼るしかないのかな…」と信じてしまいそうになるのも事実です。

悪徳商法というのは、そういう弱っている心の隙間にスっと入ってくるのです。

確実に辛い症状に悩まされているのに「異常がない」と言われて途方にくれている方、一度その「異常がない」という医師の言葉を信じてみましょう。

そして、その辛い症状を治そうと考えず、処方された薬があればその薬を信じて服用していきましょう。(自己判断で量を減らしたり飲まなかったりするのはダメですよ!)

身体表現性障害という病名を聞いたことはありますか?

全ての人がその病に当てはまるわけではありませんが、この病気に近い症状を抱えている人は結構多いと思われます。

簡単に言うと、どこにも異常が見当たらないのに、本人にとって苦痛な身体症状が継続的に続いてしまう症状をもつ病気です。

頭痛やしびれ・耳鳴り・腹痛・食べ物がうまく飲みこめない…などその症状は多様です。

私は医者ではありませんので、みなさんが身体表現性障害かどうか診断することはできません。

しかし、1つアドバイスをするとすれば、その病を完治させよう!治そう!という気持ちを一旦忘れることです。

よく癌などの病に侵された人が「癌とうまくつきあっていく」「共存していく」と言うことがありますよね。

それと似ているかもしれませんが、辛い症状に悩まされているものの癌でも大病でもなく「異常がない」のならば、その症状をうまく利用してみませんか?

「日頃耳鳴りに悩まされているけど、今日はいつも以上に大きな音で聞こえるな」と感じたら、それを身体のサインと考えるのです。

昨日飲みすぎちゃったかな?今日は昨日よりも休む時間を多めにとれってことかな?

など、出ている症状の強弱をご自身の心のバロメーターとして利用するのです。

「いつもなら、水を飲みこむことすら困難なのに今日はスムーズにスープが飲めた!」という日があったら、その日は調子の良い日。

逆に「昨日は飲みこめたものが今日は飲みこめず嚥下困難な状態…」という日は心の調子の悪い日=休む日。

そうやってあなたの心のバロメーターとして身体症状を利用していくのです。

身体症状のない人は血液検査や尿検査をしないと分からない身体の変化や異常をあなたはバロメーターを持ってるので敏感に察知することができます!

日々あなたを辛く悩ませている症状を「共存」というレベルを通り越して「利用」してみましょう!

そのうち、症状に悩まされなくなる日はきます!このブログの冒頭にも書きましたが、鬱には終わりがあるのですから!