何もやる気がせず、見渡せばゴミ部屋がゴミだらけ。
ゴミを分別する気力もない。掃除機なんて何日(何か月)もかけていない。
そんな状態だからと言って自分を責めないでくださいね。だって何もやる気がでないのが鬱なのですから。
多少の埃では人は死にません。「菌に対して免疫をつけているんだ!」くらいにポジティブに考えていきましょう。
あなたは決して怠けているわけではありません。心を休ませるのに掃除をしない期間だって必要なのです。
他人に何と言われようとそこはスルーしましょう。(まぁ、スルーできずにいつも以上に傷ついてしまうのも鬱状態の時にはありがちですが)
「怠けている」「甘えている」と身近であれば身近な存在の人ほど言ってきます。
特に家族は遠慮がないのでそういう言葉をグサグサと言ってくるものです。
しかし、家族と言えど他人です。
あなたの気持ちを100%理解できる人はあなた以外にいないのです。
他人の言葉に深く傷ついたらその時は無理せず泣いてみましょう。
「なんて私はダメなんだろう」と自分を責めて泣くのではありません。
「なんてひどいことを言うのだろう」と言われたことに対して泣くのです。
泣く理由なんて他人に明言するわけではないので自己中でいいのです。
それにしてもいくらやる気が出ないとはいえ、散らかった部屋を見てうんざり…と思った時にお勧めしたいのが
掃除しても誰にも褒められないくらい細かいところを掃除する!
です。
キッチンやお風呂場の排水溝はお勧めです。
ヘドロがついてしまった排水溝は専用のジェルなどを流して時間を置いてから水で流すだけでだいぶ汚れがとれます。
その後、いらなくなった歯ブラシ等で排水溝の細かいところを磨いてみてください。
最後にもう一度水で流して終了です!
ピッカピカになった排水溝を見ると気分があがるものです。
ヘドロいっぱいだった排水溝と同じくらいあなたの心についた雑念も取り払うことができたのだと思いましょう!
目に見えるシンクやお風呂の床を磨くわけではないですが、キッチンやお風呂場を使用するときにちょっとテンションがあがるはずです。
何も考えず無心で掃除しましょう!
以前、シングルファザーの俳優さんが、息子さんを叱りたい時、グっと言いたいことを我慢して、一呼吸置いてその怒りの気持ちをトイレ掃除に向けてみるとテレビで話していました。
無心でトイレをピカピカに掃除しているうちに心が落ち着いてくるそうです。
排水溝はちょっと…と抵抗がある方はフローリングの板と板の間を爪楊枝でなぞって埃をとるだけでも良いと思います!
たったそれだけのことでもビフォアー・アフターは全然違いますよ!
いきなり部屋という大きな空間を掃除しようなんて考えなくてもいいのです。
自己満足でしかなくても、誰かがやらなくてはならない所・掃除したところで誰も褒めてくれないような箇所だけど、ピカピカになったら気持ちがスッキリするような所を是非見つけて掃除してみましょう!
心の問題もそうですよね。
いきなり鬱という病を治すことはできませんが、少しずつ少しずつ自分自身と向き合って気持ちをラクにしていくことが治癒につながっていくのです。
焦る必要はありません。
無心になって夢中で掃除することで、少しずつ心に溜まった汚れも落としていきませんか。