鬱になると多くの人が考えてしまうのが「死」です。
自ら選ぶ「死」だけではなく、自分はこのままだと明日にでも死んでしまうのではないかという不安感に苛まれることもあります。
「死」というものを考えるようになったら、まず一呼吸おいてエンディングノートをつけてみることをお勧めします。
エンディングノートは、高齢者が「終活」する上でつけるものと決めつけていませんか?
実は、若い方にもエンディングノートをつけることはお勧めなのです。
何より気持ちが整理できますし、自分で自分のことを記すだけで自分にとって本当に大事な人、大事なもの、残しておきたい思い出など、気づけなかった自分を発見できるのです。
遺言状とは異なり、法的効力はないのがエンディングノートです。
実際の遺言状というのは、相続に絡んでくるものが多く、財産分与に関する記載がほとんどですが、エンディングノートに関しては、法的効力がない分、自分の思いを1冊にまとめることができます。
本屋に行ってエンディングノートのコーナーをみてください。
「え?こんなに種類があるの?」と思うくらい種類豊富で、表紙もシンプルなものから可愛らしいものまで様々です。
中身を見て、この1冊に自分というものを残してみたい!
というものに出会えたら是非、購入してノートをつけてみてください。
ここで死を意識したことのある方に質問です。
遺影、決めていますか?
敢えてメッセージを残すとしたら誰にどんな言葉を残しますか?
年表のように自分史をつけるとしたら一番輝いていた時はいつでしたか?
自分が亡くなったことを知らせるのに、家族があなたの携帯のアドレス帳を使って知らせることもありますが、携帯見られて大丈夫ですか?携帯とは別に葬儀に来てほしい人のアドレス帳を記載しておきませんか?
このように、突然死を身近に感じてしまうことは誰にもありますが、いざ死後のことを考えてみるといろいろと、今から出来ることは多々あります。
死というものは生きている限り、常に身近にあるのです。
病だけではなく、不慮の事故や災害などによる死もそうです。
思いもしなかったようなことに遭遇してしまって、死に至った場合、どれほどの人がエンディングノートをつけていられたでしょうか。
少し前から注目されているとはいえ、まだまだ実際「これを読めば自分をわかってもらえる」という1冊を残している人は少ないでしょう。
ある意味、死を身近に感じてしまう今は「これからの生き方」や「自分にとって本当に大事な人や物」を見つめなおすチャンスと言えます。
遺影に使う写真をノートにファイルできるものもあります。
もちろん笑顔の写真を選ぶことでしょう。
エンディングノートは1度つければ終わりではありません。
時々、更新してくださいね。
そして、年齢と共に写真も変えましょう。ノートを更新できたということは「自分史がまた増えた」とも言えます。
前回のノートでは、メッセージを残す対象でなかった人が、新たにメッセージを残す対象として増えていることもあります。
ノートを更新する度、「私をとりまく環境は変化しているんだな」「私自身変わることができたんだな」と気づくこともできるのです。
気持ちを一度整理する為・自分の深層心理を理解する為・大切な人(物)を認識する為にも是非エンディングノートをつけてみましょう。
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