突然ですが、他人の結婚式に参列して、主役二人の育った過程のムービーを見て涙したことはありませんか?
あのフォトムービーを見るたびに「みんなそれぞれ人生があるのだな」「普通の人の定義なんてないんだな」ということです。
特に主役のお二人がご両親と共に写っている写真をみると涙腺崩壊ですよね。
その日まで大事に大事に育ててくれた人がいるからこそ、その二人が幸せな日を迎えることができたのですから。
しかし、他人の結婚式で感動することはできても、いざ自分が鬱状態になってしまうと、自分は世の中にいらないんじゃないか、どうせ毎日こんなに辛く苦しいのなら消えてしまいたいと思ってしまいます。
そんな風に自分の存在自体を否定したくなった時にお勧めするのが「家系図づくり」です。
とはいえ、曾おじいちゃん・曾おばあちゃんあたりでつまずいてしまいますよね。
お金をかければいくらでもさかのぼって家系図作ることは可能のようですが、これを機に家族と「曾おじいちゃんのお父さんやお母さんって誰?」と会話してみるのもよいでしょう。
あなたの家のお墓に行けば「○○家先祖代々の墓」と記されていて、亡くなった方々の先祖のお名前を知ることもできます。
お金をかけずとも家系図を広げることはできます。
ある程度、家系図の枝が多くつくられてきたらこう考えてみましょう
「この家系図の中に書かれている人、一人でもいなかったら自分の存在はないんだな」
と。
すごく惨めでちっぽけな存在に思えた自分のことを「自分がここに存在するのには意味があるんだな~」と思えます。
自分のご先祖様を知ることで自分自身を知ることができるのです。
あなたに至るまでに生きてきたご先祖の方々がみんな順風満帆で幸せだったかと言うとそんなことはないと思います。
辛い時代・辛いことをのりこえて命をつないできたのです。
今深く悩んでいるあなたに家系図は何かしら教えてくれるかもしれません。
このブログ内で何度も書いてきたことですが、鬱になると自分を見つめなおすことができます。
今まで気づかなかったような自分の一面に気づかされることがあります。
そんな時間を持てることはある意味幸せかもしれません。
その1つの方法が家系図を作ることです。
自分を見つめなおす機会もなく、天災や不慮の事故等で突然亡くなる方もいるのです。
その方の家系図がそれ以降伸びることはないのです。
今自分を見つめなおすチャンスが与えられたのなら、その時間を存分に使ってみましょう。
家系図作り、本気になったら意外と面白く無心になってできるものです。
納得いくまで作ることができたら、完成した家系図を家族にみせてみましょう。
とても喜ばれると思いますよ!
ただ自分の先祖を図式化したものが家系図です。
しかし、家系図は私達の存在意義を教えてくれるものであり、自分自身について教えてくれるものなのです。
「普通の人」「普通の家」の定義はありません。
どんな家もドラマティックに命をつないでいて、なおかつその中一人一人の人生もドラマティックなのです。