鬱っぽくなるとまず不眠になる人が多いのです。
実際通院すると「眠れていますか?」「一日どのくらい寝ていますか」と質問されることでしょう。
そのくらい睡眠は心を左右するものなのですね。
「眠らなきゃ、眠らなきゃ!」と焦るばかりで眠れない…。
そんな時は、まず処方された薬を飲みましょう。
医療の専門家が処方してくれた薬です。薬の効き目を信じて服用することです。
薬を飲むと副作用が心配になると思いますが、睡眠薬や安定剤を処方された通りに飲む限り、重度の副作用に陥ることはまずありません。
万が一「自分には合わない」と感じたら医師に相談して薬を変えてもらいましょう。
薬を飲んでいるのに、眠れないという時もありますよね。
そういう時は無理をして「寝よう!」と思わないことです。
その焦る気持ちが余計あなたを不眠に陥らせてしまいます。
眠れない時の過ごし方は読書がおすすめらしいのですが、活字を読みたくない時もありますよね。
本当はスマホを見たり、テレビを見たりすることは医学的にお勧めではないようです。
しかし「今日は寝ない!」と決めたのなら、「眠れるための読書」をするよりも「起きていよう!」と割り切ってスマホを見たりテレビを見ることもアリかもしれません。
最初は「テレビはよくないよな」と思っていても、真夜中に孤独な気持ちになって焦って過ごしていることに気づいてテレビをつけてみると、意外や意外普段なら絶対目にしない通販番組のおもしろいことに気づきます。
大御所の俳優さんや女優さんが出演されていて、その方々に知らず知らず好印象を抱いてしまうことも。
通販番組が苦手でしたら、真夜中特有のB級映画を見たりドラマの再放送などを見るのもいいですね。
結果的にテレビがおもしろいあまり、眠ることなく朝を迎えてしまうかもしれません。
でも要は割り切りが必要なのです。
翌日やらなきゃいけないこと、たくさんありますよね。
仕事・車の運転・育児…
やらなきゃいけないことがあるからこそ「眠らなきゃ!」と焦ってしまうのでしょう。
しかし、あなたが眠れないのは何かにストレスを抱いているからです。
翌日、体が辛ければ絶対に無理をしないでください。
仕事を休んでもいい。
車の運転をしなくてもいい。
必要最低限のことだけ子供と接して、時にはベビーフードに頼ってもいいのです。
鬱状態になった時に絶対やってはいけないことは「無理」をすることです。
矛盾しているかもしれませんが、無理を眠ろう!眠ろう!と思うことも「無理をしている状態」と言えます。
眠れない時には寝ない!
職場に行けないときにはいかない!
今まで頑張ってきたからこそ、鬱状態になっているとも言えます。
自分をとりまく環境が「無理をしない」ことを許してくれない時、医師に相談して診断書を書いてもらうこともおすすめです。
眠れず疲れた体にムチ打つ必要は全くありません。
どうにか頑張ってその日1日過ごすことができても、たった1日の無理がその後の何か月・何年もを苦しめてしまうこともあります。
無理をせず、眠れない時は心の悲鳴に自分自身耳を傾けてゆっくり過ごしてみましょう。