土いじりが実は心身の健康にとても良いのはご存知でしょうか。
鬱病の治療の一環として、土いじりをしてみてはどうかと提案されることもあります。
嫌なことを無理にする必要はありません。
ただ、自然界には想像以上に私達の心を救ってくれるものがあります。
海を眺めているだけで心が落ち着くかもしれません。
山登りから何かを得る人もいるでしょう。
その中、比較的手っ取り早く誰でもできるのが土いじりです。
しかも、土をいじることが精神にとって良い効果をもたらすことは医学的にも良いというデータがあるようなのです。
鬱になると「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内のセロトニンという物質の分泌が悪くなります。
鬱によって処方された薬は、このセロトニンの分泌を促そうとするものが殆どです。
そして、土をいじることでこのセロトニンの分泌がよくなると言われています。
それが何故良いのかはまだ不明ですが、とにかく好影響を及ぼすのなら是非取り入れてみたいものですよね。
土を選び・種を選び、自分の手で育てたものが育つ姿を見ることによって何か得るものがあるかもしれません。
とはいえ、土を買うのも種を買うのも面倒。
自分のことで精いっぱいなのに何かを育てるなんて今は無理!
外に出て日光の下で土いじりなんて今は考えられない!
そういう人も当然いらっしゃるでしょう。
そういう時は何かを「育てる」のではなく「育っていく姿を見る」だけでも良いと思います。
冷蔵庫に大根やニンジンはありませんか?
そのヘタ部分を切って水につけておくだけでOKです。
あとは自然と葉が伸びて育っていきます!
できれば毎日水を変えると良いのですが、自分が水を飲むついでに変えられるようキッチンの脇にでも置いておくとよいでしょう。
大根やニンジンの葉の成長を見たところで何か得るものがあるか?と言われてもそれは育てた人にしか分からないことです。
ただ、普段なら、食べることもなく捨ててしまうだけの部分があなたの手によって育っているのは確かです。
ある程度成長が見られると今度は、逆に捨てられなくなり「もっとちゃんとした容器に入れてあげよう」と思えたりインテリアとして意識することができるかもしれません。
鬱になっていない時には気にもとめなかったような野菜の葉が観葉植物に変身です!
観葉植物には心をリラックスさせる効果があります。
植物の緑色は、脳の神経細胞に働きかけ、脳を活性化させるとも言われています。
また緑色は目にもやさしいですし、植物からはマナナスイオンが発生されますよね。
冷蔵庫に余っていた野菜の葉を育ててみて、もっと本格的に植物や野菜を育ててみたい!と思ったら土いじりへ移行しましょう。
鬱になるとマイナスなことばかりと思いがちですが、実は鬱になったからこそ初めて知るものも多いのです。
自然の良さや自分でも気づかなかったような自分の一面など…。
逆にこの病を経験することで得るものの方が大きいのかもしれません。
土いじりや野菜の葉を育てることは自分でできる療法と言えますね